谷川昌幸(C)
ネパールは万事加算方式。要求がでると,次々と足していき,ツケは結局国際社会に回す。これこそ万人満足のलोकतन्त्र, जनतन्त्र, गणतन्त्र の極意である。
これは,いま大騒ぎしている連邦制(संघीय प्रणाली )についても同じこと。マオイスト案は,当初9州だったのに,制憲議会選挙マニフェストでは11州となり,先日,デブ・グルン議員が「国家再構築委員会」に提出したマオイスト案では15州となっている。
他の政党も,「民族」要求を次々と受け入れ,州インフレに加担している。これは,制憲議会が601議席に膨張し,由緒ある国会議場に入りきらず,やむなく宴会場を借り,ろくに議論もせず,給与・経費だけ無際限に急増させているのと同じことだ。
जनजाती の先駆者,ハルカ・グルン氏は,学識も人格も傑出した方であったが,グルン案は何と25州。生前お目にかかったとき,「民族」政治は危険ではないかと申し上げたが,現状はそのとき危惧した方向に向かっているようだ。
連邦制にし,州の下に準州,準々州・・・・と自治レベルを多層化していく。政府公認だけでも102民族もあるから,そうならざるをえない。
行政は極度に複雑化し,役人天国となる。軍隊もこのままでは加算により15万人くらいになりそうだ。国会議員+州議会議員+準州議会議員+役人+軍人。統治コストの激増は必死だが,これも国際社会が払うのだろう。
लोकतन्त्र, जनतन्त्र, गणतन्त्र はまことに結構なお題目である。
これはマオイストのCA選挙マニフェスト。田中角栄氏も真っ青の「ネパール連邦改造計画」である。