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ネパール評論

インフレのネパール,デフレの日本
11/2/2009 8:58:28 PM
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谷川昌幸(C)
カトマンズのインフレは凄まじい。ホテルもレストランもみな高くなった。旅行者には生活必需品のことはよくわからないが,新聞記事では,こちらも大幅な値上がりらしい。日本円やドルに換算しても高いのだから,ルピーで生活せざるをえない庶民には,日々苦しくなるばかりだろう。
 
これとは逆に,日本はデフレだ(対前年9月物価-2.3%)。この数年,私の給料は下がる一方だし,商品やサービスをみても値下げが多い。ホテルにしても1泊3千円ほどで快適な部屋がいくらでもある。衣類の価格破壊も凄まじい。物もサービスも巷に溢れ,いくら値下げしても売れない。
 
(91103.jpg)(朝日11/3)
 
長崎市街では,目抜き通りでも貸しビル,売り家激増中。新卒大学生も余り,実質就職率はたぶん50%程度ではないか(高校生9月末就職内定率37.6%)。人間商品(人材)ですら,売れない。
 
地方に行くと,田畑が余り,地代はタダ以下。地主が耕作料を払わないと,借りてもらえない。マイナス地代だ。こんな時代がかつてあっただろうか? マイナス地代がイヤなら,耕作放棄し,原野に戻す。おかげで,日本の農村は野生動物天国,故郷のわが実家の庭にも鹿,猿,猪などが出没する。デフレになり,自然が戻った。
 
インフレとデフレ。どちらがよりましか? インフレは躁,デフレは鬱。見た目には躁の方が楽しそうだが,これも本人にはつらいそうだ。ほんに生きるのは難事だ。

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